12.28

仕事納めの12月28日。集中していたおかげか順調に片付き、17時には退勤できた。

車で帰れることになったので、ぼーっと助手席で携帯なんかを見ていて、パッと顔を上げるとびっくりするくらい綺麗な景色が見えた。なんてことのないただの路地、アパートやコンビニの並ぶ向こうには陽が沈むところだった。濃紺とオレンジがキャンバスに描いたようにはっきりとしたグラデーションで、そこにスーッと伸びる電線が影絵のようになっていた。フロントガラスから街の絵が見えた。年末のキリッとした冷たい空気。仕事納めで少し浮かれた人たち。息を呑むような一瞬の後に、交差点の「北新宿三丁目」という標識を見る。ここは新宿なのか、と思う。そのあと小さな橋を渡り、山手通りに出る頃にはもう夜に変わってしまっていた。そのとき、たまたまラッキーオールドサンの「すずらん通り」という曲を聴いていたが、あまりにマッチしていて少し涙が出てしまった。ここ数日少し考えていたことがスッと晴れるようなそんな気持ちさえあった。状況は変わらないかもしれないが、気持ちが晴れるということだけで、救いがある。

連絡が来ていて、今日はこのあと家に行く。明日から休みなのでゆっくりできる。向こうは遅くまでバイトなので、銭湯にでも行こうと思う。サウナで知らないおっさんたちとテレビを見て、玉のような汗をかくとき人知れず、俺はひとりここで生きているという実感がわく。

12.26

小さな部屋に大きな絵、何の言葉も発さずにそこに佇んでいる。それがひどく安心するような気がして、当たり前のように馴染んでいる。当たり前とはなんだ、普通とはなんなんだ。サインは出ている。メッセージは受け取るか否か。何にもできないと思うことは、何かしようと考えたということだ。生きるために。

12.23

祝日だろうが土曜だろうが、朝から仕事。ところが予想以上にすることがなく、せっせと終わらせ13時にはフリー。よく晴れた町を歩きながら、あぁ今日はなんでもできるぞと思う。

 

一度家に帰り、軽く昼飯を食いながら録り溜めたテレビ番組を観る。年末特番が増えるのでHDDを整理しなければ…などと考えながら。正月が大好きなので、近づいてきて嬉しい。今年も忘年会や、年越し友達と過ごす予定が決まってきた。

 

気付いたらそのまま眠ってしまっていた。夢を見た。友達が大きな壁に絵を描いていて、それがすごく羨ましかった。最後にノーイルミネーションとタイトルを付けていた。漠然と夢の中で、俺も絵を描こうと思っていた。

 

バッ、と起きると21時。しまった。なんでもできると思ったのに。今日は西荻で友人がスタジオライブをするというからそれを観に行こうと思ったりもしていたのに。こんな一日もあるか…と、呆けていると一通ラインが入り、飲もうとの誘い。そうかまだ夜は長いよな、と軽く準備をして、最近買ったばかりのアディダスのスニーカーを履き、いそいそと外に出た。

12.21

飯を食いすぎると気が滅入る。空腹くらいの方が調子がいい。人間のエネルギーの容量は、登山時の荷物に似ていて準備万端用意周到に越したことはないが、持ちすぎると当然重くなり、そもそもの登山そのもののパフォーマンスが落ちる、という感。

などということを考えたりしながら、終電。ゆっくり眠りたい。

12.20

ガラガラの半蔵門線、終電の1つ前に乗れた。フジファブリックの「夜汽車」を聴く。不思議な曲。時々思い出したように聴く。ずっと聴き続けると思う。今日のスカイツリーはいつもより少し綺麗に見えた。

12.14

胸ぐらに摑みかかるくらいの喧嘩をしたことがない男は、やはりいざというときダメなんだ。

酒を飲む。指の震えが止まる。体の血管に、正常に温かい血が流れていくのがわかる。

いいね、いいね、と、どこかしこで馬鹿が騒いでいるので、俺は、よくねぇ、と言っていく。

12.9

誰の為でもなく自分の為だけに。自分一人の為だけにライブをする、ということをとにかく言い聞かせる。誰かに届けよう、などという欲が出た瞬間、歌は鈍る。

明日もそれを守りたい。

明日のライブは昼12時からなので、早く寝ないといけない。歌に必要なものは十分な睡眠。はっきり言って、それだけ。