6.11

最近昔のことを思い出した。昔といっても何十年も前の話じゃなく、数年前の話である。

俺が最近言ったことが、昔俺が言われたことと全く同じだったからだ。声のトーンまでなんだか似ていて、克明に思い出した。自分の立場になると、あの時の言葉の真意が分かる。そして後悔する。後悔なのかどうかもわからない、なんとなく「あぁ、そういうことか」と理解する。意味のないことだろうか。

大人になったな、と思うことがある。それは成長とは言えない。「大人になった」としか形容できない。

 

 

 

 

スタジオ終わり、帰路。友人たちと偶然遭遇し飯を食って世間話をして結局終電。もう最寄り駅までの電車はなかったので、近い所まで行って歩くかと思っていたのだが、バスが出ていたので乗る。深夜料金で倍かかった。そんな、いつもとちょっと違うという事が、今は助かる。

6.6

最低な朝を迎えている。そういえばもう梅雨入りするのだとニュースでやっていたのを思い出した。頭が痛い。喉も痛い。今こうやって電車で帰っていることが唯一のリアルであり、そんなものいらないのだが、とにかく言葉にならない。

6.4

今日は嫌な思いもしたが、最後は面白い話もした。まずい寿司を食べたが、それも気にならなかった。

 

携帯の調子が悪い。iPhoneは決まって2年使うと、大体調子が悪くなる。割れた画面もあとどれくらい持つかわからない。新しく買いたくない。何も欲しがりたくない。お金がかかるということは、なんだか悲しいことだ。

 

足の横っぱりのところに数年前からイボみたいなのができて、ずーーっと治ってなく、別に痛くも痒くもなんのアレも無いので放置していて、気付いたら何年も何年もこのまんまで「これはもうこのまんまなのかな」と思い始めた矢先、ある時しぼんでいた。そして無くなった。

 

誘いを断った日に限って、家で何にもせずダラダラと無駄な時間を過ごしてしまう。眠りもせず。あぁ、行っとけばよかったかなと思う。ただ、行っていれば、この無駄な時間に気付かなかったと思うと、やはりこれでいいという気もする。

 

今年も企画をやるので告知をした。8月。楽しみにしてくれている人がいるということは、本当に奇跡みたいにありがたいことだ。俺は本当はあまり周りに期待しない。感情も環境も、自分から引き寄せるものである。でも、自分の手を離れていくような感覚は意外と身近にあって、企画をやったことで、そこに場所ができ人が集まり、楽しそうにしている ということが、まるで自分は何にもしてないのに自然に生まれたことのような気がして、不思議だし、なんだか面白い。

今年の夏も、そういう体験がしたい。

5.18

マツコデラックスの「夜の巷を徘徊する」という番組が好きだ。あんなに切ない番組はない。一期一会なのだ、人生なんて。誰と仲良くしても、たった一瞬のふれあい。君は俺を見てどう思う。どう思われたっていい。

 

 

今、新橋の駅でトイレが開くのを待っている。前には並びが3人。電車が出るまで、あと8分。多分、無理。

 

 

追記

 

意外に間に合いそう。まぁサッと小便するだけなら、1分もかかんないか。

携帯でマツコの番組観ながら待ってたのだけど、永遠の愛について話し合っていた。俺は愛を見つけられるか。知らねーっと、酒に酔った頭では無視したくなる。

とにかく、トイレの次が俺の番なので後続に繋げたいという気持ちでいっぱい。あと2分で電車出るぜ。みんな頑張ろうな。

5.12

意志強ナツ子先生の漫画を読むと、人間のやりとりはそのわずかな隙間にこそ意味があるのだと分かる。分かる、というかそう思えてくる。1秒の逡巡に、本当の気持ちは存在し、その1秒後にはまた違った感情が沸き立つ。

銀座線の中は、いつも微妙な温度というか、空気というか、いかにも地下を走ってます という感じがする。地下の暗さこそ似ているが、副都心線に宿るあの冷たく空虚な暗さではなく、いかにも土着的で、人の生々しさを感じる暗さだ。この「ぬるさ」が、あまり好きじゃない。もっと副都心線のように、ぶっきらぼうに突き放してほしい。(といっても、東横線と繋がってからの副都心線はあまり好きじゃない。都心の暗さの象徴のように冷たくドライに地下を走る副都心線と、明るさの象徴のように地上を駆け横浜へと向かう東横線を繋ぐ、なんて本当に「分かってない」。便利にはなったのだろうけど。)

 

人生には大切なことがいくつかあるが、それは豊かに生きることで、つまりは自分のやりたいことをやることである。

明日は休みだから、好きな映画を見よう とか 買い物に行って本を買って、ラーメンを食べて早めに帰ってゆっくりしよう、とか そんなことが豊かさを運び込む。だが、意外にもそんな風にうまくはいかなかったりもする。急な予定が入ったり、ラーメン屋は休みだったり、いい本が見つからなかったり、お金がなかったり、トラブルがあったり、誰かに呼び出されたり、嘘をつかれたり、急に悲しくなったり、する。そんなことが、1秒1秒に入り込んでくる。それがなかなかうまくいかない理由である。それを作り出すのはだれか。それは分かっていない。

とりあえず、銀座線は長い。いちいち止まる。(当たり前だが)。

そうなると漫画でも読むのが、有意義な時間の使い方というもので、そうやってまた豊かな時間を過ごす。

というかそもそも、明日は休みなのだから。

4.4

4:52発の始発電車に、目が覚めるほどきれいな女性。おおきなキャリーバッグは黒。ベージュのサテンのロングコートに身を包み、頭の上で丁寧に髪を一つにまとめている。細い腕に控えめな品のいい腕時計が光ってる。一際目を引くのが、ハンドバッグにつけた定期ケース。ピーナッツ(スヌーピー)に出てくる、オラフというキャラクターを模したデザイン。オラフはスヌーピーの中でも、特別マヌケな顔をしている。白い顔にブルーの帽子。これが女性の「隙」みたいなものを見事に演出している。なんでオラフなんだろう。いや、好きだからか。なんにしろ、完璧だ。

彼女は白いイヤホンをつけて、眠っているのかいないのか、目を閉じている。まだ真っ暗闇の早朝。

ぼくが降りるまでの5駅分、彼女はとうとう一度も目を開けなかった。