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12.7

L⇔R黒沢健一氏が亡くなった。悲しい、というのとは厳密には違うのかもしれない。俺は当然、彼の曲をよく聴いていただけのただの一般人。彼の曲を聴き続ける限り、俺の中で彼は生き続けている。

黒沢健一氏がソロで出した「B」というアルバムが好きで、何度も聴いた。というより、このアルバムだけ特別好きで、彼の活動を追ったりライブに行ったりしていたわけでもない。ファンかどうかと言えば微妙なラインでもある。ただ、この「B」というアルバムが俺のある日の夜を支配していたこともあったし、その中の曲がなんでもない時にふと頭に浮かぶメロディーになったこともあった。

音楽とは支配である。その人間の体に巣食うような感覚にもなる。そんな心地よく、忘れ難いメロディーを、生み出してくれただけで存在した理由も価値もあり、それが全てだと思える。

顔も知らない、遠いどこかの誰かが、そんな風に思えている。