10.11

今歩いている。夜0時過ぎ。三軒茶屋から、家までの道のり。旧道に差し掛かると、道端で、外国人の男女2人が座り込んで氷結を飲んでいる。女性の方が、小さく歌を歌っている。美しい光景だ。この排気ガスまみれの街に。東京に。彼らは何を見てる。近くにコンビニもない。街灯の鈍い光だけを頼りに、何にもない道に座り込んでる。流れるメロディー。これを迷惑だと思うかい。これを滑稽だと笑うかい。そんなこと、できるはずがない。今すぐここに混じって、コン、と缶チューハイを鳴らしたくなる。彼らと肩を組みたくなる。でもまっすぐ歩く。まっすぐまっすぐ歩く。家はもうすぐ。





結婚式が四週も続けてあった。

そういう時期だということもあるのだろう。そういう年齢になったということもあるのだろう。

どこにも馴染めない、俺。どこにいても少し距離を感じてしまう。やさしさを素直に受け止められない。信じてしまうことをひどく恐れてる。ダサーっ…厨二病乙…。そんなマインドをカッ、とグラスに注いだ瓶ビールで流して葬ってしまうほどには、俺は利己的で、合理的で、ほとほとマヌケで、多分ビビりである。真実は知らなくていい、と常々思う。余計なことを知っても、また気分が下がるだけ。何にも知らない、無知の馬鹿で

いさせてよ。イェー!幸せだ!ビバ!無知!などとふざける余裕もある。体内をアルコールが虚しく泳ぐ。どこにも発散することなく、死んでいくのだろう。明日も仕事。うんうん、明日も仕事。眠ろう。うんうん、眠るぞ。