11.5

酒の誘いも断りスタジオへ。誘ってくれた後輩には悪いことをした。でもどうしてもスタジオに入っておくべきだった。というかここ数日、飲む気になれない。

そもそも、あまり頻繁に飲酒するということはない人間だったのだ。週末、友人らと会ったら飲む程度で毎日なんて以ての外、平日は誘われでもしない限り飲まなかったし、それで平気だった。少し仕事が疲れた日は、家で缶ビールを1本飲んだりすることもあるが、それだけ。なのだが、ここ最近はなにかと理由付けて飲酒するようになってきてしまった。寂しいのかもしれない。暇なのかもしれない。なんだかよくわからない。そしてまた戻りつつある。頼らないように、しているのかもしれない。

 

誰とも連絡を取らず、ひとりでスタジオに入る。極めて事務的に受付を済ます。広いスタジオで、小さな音でギターを弾く。

終われば、お金を払い自転車で夜の街をゆっくりめに走る。どこにも寄らない。家に帰れば布団の上。今日スタジオでやったことをぼんやりとおさらいしたり、テレビを見たりして、寝る。

連絡をしようかと思う人はいる。というか別にしてもいいのだ。そういう関係。でもやめておく。大人なのだから。最近、大人なんだ、と意識する。いや27なんてまだまだガキだとわかってる。でも大人なんだ、と意識的に思うようにしている。そうすると、色んなことに耐え忍ぶことが出来そうな気がしてくる。ひとりでもやっていけそうな気がしてくる。

歌を書くことくらい、俺でもできる。