3.27

始発電車には、まばらに人が乗っていてみんなどこか少し変だ。今日は、人殺しのような目つきで、わざわざ首をもたげ目線を下げて太もも付近でスマホを操作する男(もっと近付けなさいよ)。ばあさんだかじいさんだかわからないが、端の席で熟睡する人は異様に忌野清志郎に似ている。リュックサックから丁寧に包まれた何かを出して小さく小さくちぎりながら食べている青年(おそらくパン)。俺も死んだ顔をして座りながら、こうして周りをジロジロと見ているのだから、多分変な奴だと思われているだろう。電車が動き出す。まだ夜みたいに真っ暗だが、たしかに朝だ。

このまま帰れば、5:41には自宅の駅に着く。サッと帰って即寝れば3時間は眠れるなどと考えるが、いざ家に着くとすぐ入眠しない。ダラダラとスマホを眺める。早く寝たほうが明日のため、と分かってはいる。明日じゃなくて今日な、ということも分かってはいる。

分かってはいるが、実行できないことがたくさんある。