3.29

隣のジジイが帰った。2杯のビールと、煮込みとポテトフライを食って帰った。俺はまだいる。2杯めのチューハイを勿体ぶって飲んでいる。

目の前には、若い集団。何人かスーツを着ているが、何人かは私服。多分新卒社会人か、就活大学生か。女が1人、男が3人。

さっき、1人かなり酔っ払った女がそのグループに絡んでいった。酔った男の膝に座った。男は嬉しそうに笑い、他の皆は唖然としていた。2、3会話をして、女は去った。男たちは名残惜しそうにしている。紅一点の女は、つまらなさそうにしている。合皮の革ジャンが、テカっている。

ジジイはそんな光景をどう思って見ていたのだろう。静かだった。

俺は卓上に本を置き、届いたオニオンスライスをケチケチとつまみながら、飲む。そして、これを書いてる。夜は更ける。どうして、こんなにつまらないんだろう。表の桜も、もうだいぶ緑が混じってしまっていた。