7.26

今日はスタジオに入る。ライブでやる予定の曲が完成してなかったので(あと1週間なのに!)、なんとか完成させるべくベースと2人で入った。台風の接近からか、街は思ったより暑くなく風もあった。そんなゆるやかな空気のままスタジオに入ると、恐ろしいくらい滑らかに曲は出来ていった。なんとなく頭にあったものが、少しずつ形になって、何度か合わせたらもう自分の心がアガっていくのが分かった。これだ。これでいこう。結局1時間ちょっとで曲は完成した。これで次回ドラマーと合わせて、モノにする。ここまで出来ていれば、きっと大丈夫だと思う。

 

 

 

ぼくの大好きなバンド、サニーデイ・サービスのドラマー、晴茂くんが亡くなった。ぼくがサニーデイを聴き始めたときもうバンドは解散していたが、高校三年生の時サニーデイの再結成を観に北海道まで行った。サニーデイの出番は夜中2時か3時ごろだった。一番大きなステージ、真っ黒な空に小さな光。あの夜、静かすぎるほどの乾いた風が吹く夜。絶対に忘れられない光景だった。モタモタとしたビート、硬く枯れたベースの太い音、そしてすぐそばで鳴っているようなギター。高揚した頬を、サッと撫でて通り過ぎてしまうような、そんな演奏たち。熱を帯びて、足下の土に沈み込む音、声。そこでぼくはバンドのなんたるかというものが、決定づけられたような気がしたのだ。ものすごい上手いわけでもない、完璧な演奏も、凝った曲も、いらない。空気である。人間である。誰かが今まさにそこで音を出したということ、生きてるということ。人間に通う血潮のようなモノ。それに触れるということは、とても貴重なことだ。

 

時間は流れる。あっという間に、7月は終わり8月。ぼくもずっと準備してきたライブがある。そして、多分あっさりと終わる。また時間が流れる。今度は何をしよう。昨日と地続きの今日、そして明日。