6.17

サウナのテレビをぼんやり眺めている。今日は客が多い。みんなでひとつのテレビを見ている。厳密にはただなんとなく、画面に視線を送っているだけで、サウナから出た人に、今やってたテレビの内容を聞いても正確には答えられない人が大半だと思う。

そんな中、突然画面が変わった。NHKが着いていたのだが、突然フジテレビにチャンネルが変わった。一瞬のことに、下段に座っていた俺、となりの若そうな青年、その隣のヤンチャエグザイル風はビクッとした。振り返ると、上段真ん中に座るおっさんがリモコンでチャンネルを変えているだけだった。なんだ、とまた振り向き直す我々。そろそろチャンネルを変えたい、とはみんななんとなーく思っていることだ。それを拒む人は、まずいない。というか、なんの番組だっていい。どうでもいい。時刻はきっかり23時だったので、情熱大陸が始まるところだった。あのおなじみのOPが流れる。タッタターターター、そのときのサウナ内の空気はなんとも気恥ずかしい感じがして俺は吹き出しそうになった。サウナ内のみんながみんな、今日は誰かな?と、同じ気持ちであろうこともなんだか可笑しい。

結局その日はラフティングというカヌーのような競技の日本代表の女性の特集で、俺としてはかなり興味のない部類で面白くはなかった。始めの5分だけ見て、サウナを出る。汗を流し、水風呂へ。今日は人が多いから、出入りが頻繁なため、水風呂は必然的にぬるくなる。サクッと入れるし、長くも浸かっていられる。俺はテキトーな頃合いであがると、体を洗い外に出た。あとは帰って寝るだけ。

 

 

 

先日、バンドの練習で新曲を合わせた。この曲はいつかやりたいなと温めていたが、イマイチ自分がバンドで演奏しているビジョンが見えず、セルフお蔵にしてた曲だったのだが、良い曲だったのでずっとやりたかった。タイトルも歌詞もつけていなかったので、なんとなく考えてみると、これまた以前、いつか使いたいとメモに記していた言葉がパッと浮かび、ピッタリハマる感覚があった。これ、合うんじゃないか、と思ってからは早く、細部を書き直してバンドで出来るな、という確信を得られた。

スタジオで合わせると、まだまだ粗いが、確かな感覚はある。ここから磨いていこう。ライブまでは、あと2ヶ月を切っている。

 

今日、6/17はストロベリームーンという変わった月が見られる日だという。この手の話題に、俺はそんなに興味はない。月を見て綺麗だと思うことはある。が、みんなでワァワァと話題にするものではない。

先の新曲のタイトルは「10月の満月に一番近い土曜日」というもので、それは石渡治の漫画のタイトルから引用した。トライアスロンがテーマの作品で、孤独に走り続けるひとりのランナー。月は、そんな姿を照らし寄り添う程度でいいと思う。